つぶやきさんの食卓

料理と趣味と子育てと

樋口一葉

 先日Eテレを観ていたところ偉人の年収HOW MUCH?という番組をやっていたのでなんとなく観ていました。普段であれば子供を引き連れてお風呂に入るところですが、上の子もなんだろうと興味を示したためです。今回は樋口一葉の年収と人生を取り上げていました。

 明治時代の女流作家であり、たけくらべを執筆し5千円札にも描かれていることは知っていましたが幼少期は金持ちだったのに兄は結核で亡くなり父もその後亡くなり、父が残した借金のため母と妹と一葉は貧乏生活を余儀なくされたようです。一葉本人も結核で24歳の時に亡くなったのですが、作家として活躍していた期間はわずか14か月。その14か月の間にヒット作が次々と生まれているのですが、原稿料が母と妹、一葉の1年分の生活費相当という内容でした。番組のタレントは「1年分の生活費になってよかったですね。」と言っていましたが、私の中では疑問が生まれました。一葉が亡くなった後、母と妹の生活はどうなったんだろう。あまりにも気になるので調べてみることにしました。

 母は一葉の死の2年後に亡くなっており、妹は樋口家と親しい付き合いのあった方から文具店を譲り受け、婿を取って結婚。一葉の日記や小説の下書きなどを保存整理出版に尽力したそう。(きっとお金になるということではなく、姉を想う気持ちで尽力したのだと思いました。)

 

 

 そういえば昔私が幼少期に、祖母に「なんで白黒の写真の人たちは目を伏せがちにしているの?」と聞いたところ「それがその当時の流行りだったんだよ。写真機に魂抜かれるなんて誰も思っていないよ。」と教えてくれたのを思い出しました。